香川県観音寺市で「天空の鳥居」と呼ばれる絶景へ
香川県観音寺市に鎮座する高屋神社は、標高404mの稲積山山頂に本宮を構え、朱色の鳥居越しに瀬戸内海を一望できることで知られています。四国を代表する観光スポットとして近年注目を集め、写真映えする景観と清らかなご利益が同時に味わえる天空の神社です。
歴史とご利益――下宮から本宮へ
社伝によれば創建は平安期。山麓の下宮に参拝したあと山頂の本宮へ続く二社一体の構造が特徴です。古来、五穀豊穣や航海安全が祈願され、今も「仕事運」「縁結び」のパワースポットとして人気。春秋の祝日や季節のイベントには多くの参拝者が訪れ、山全体が穏やかな祈りの空気に包まれます。
山頂から望む瀬戸内海の絶景
本宮前の展望デッキは “天空の展望台” とも呼ばれ、眼下に観音寺市街、その先にキラキラと輝く瀬戸内海、さらに多島美まで見晴らせます。早朝は雲海、夕刻は茜色の光が鳥居を染め、時間帯で全く異なる表情を見せるため、写真愛好家にもおすすめです。
アクセスと駐車場情報
車なら高松自動車道・大野原ICから約20分。山頂直下の「天空の駐車場」は台数が限られるため、混雑日は臨時通行禁止となり、麓の「琴弾グラウンド駐車場」(無料・150台)へ案内されます。最新の道路状況は観音寺市観光協会(TEL 0875-24-2150)へご確認ください。
土日祝はシャトルバスが便利
繁忙期には麓からシャトルバスが運行。往復700円(大人料金)で所要15分、15〜30分間隔です。予約は不要ですが、早朝便は定員に達しやすいので要注意。バス車両には車椅子対応リフトを備え、介助者と一緒に乗車できます。
徒歩ルートで自然を感じる
体力に自信があれば徒歩登山もおすすめ。登山口から山頂までは約30分、緩やかな舗装路と山道が交互に現れます。途中には稲積山の自然林や野鳥のさえずりが楽しめ、頂上で味わう達成感は格別。下山は同じルートを往復するか、タクシーを呼んで琴弾公園方面へ抜けることも可能です。
撮影ベストタイムとマナー
黄金色の朝焼けとマジックアワーの夕景が最強の“映え”時間帯。三脚は通行の妨げになるため、人が多いときは手持ち撮影で譲り合いを。ドローンや商用撮影は事前に観音寺市役所へ許可申請が必要です。
周辺の観光・宿泊情報
徒歩10分の琴弾公園や銭形砂絵“寛永通宝”は必見。JR観音寺駅周辺には温泉付き宿泊施設も多く、夕景撮影後の宿泊や香川うどん巡りと組み合わせた1泊2日プランも人気です。公式サイトではenglishページとモデルコース一覧を公開中。
まとめ――天空の鳥居でいただく特別な時間
高屋神社はアクセス良好、自然と歴史、そして絶景が調和した希少な観光スポット。思わず「登って良かった」と口にする人が多い理由は、鳥居越しに広がる瀬戸内ブルーだけでなく、山そのものが放つ清々しいエネルギーにあります。ぜひゆとりを持って訪れ、ご自身の目で“天空”のご利益を確かめてみてください。